小さな子どもでもお金がない!と思う時があるようですが、そのお金の使い道はなんと家出代だったそうです。
今回は「子どもころは怖いもの知らず!?叱られて家出をすることに…」というタイトルで話をお聞きしました。
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やりたいように生きることが生きがいだった子どものころ
52歳女性、販売業。
それは、3歳の時でした。
東京に住んでいた当時の私は、いつもワルガキと一緒に秘密基地で遊ぶような子でした。
怒られても叱られてもやりたいように生きる
親から諭されようが、ピンポンダッシュで近所のおじさんから叱られようが、やりたいように生きることが生きがいでした。
ある時、母に連れられて買い物に行ったのです。
スーパーの中で試食販売の人が提供して下さった、マギーのスープが大変気に入りました。
(マギーは今はブイヨンなどでメジャーなブランドですが、当時はアメリカの物と言うだけでもセレブなイメージがありちょっとセロリの香りのするようなスープなんて超珍しかったのです。しかもマグカップのプレゼントまであり、欲しくなるには充分でした)
母に買って欲しいと言いましたが買い物に忙しいため相手にされず、ふてくされた私は徒歩20分の道のりを勝手に一人で帰宅してしまいました。
母からこってりと叱られ、おばあちゃんちに行く事を決意
当時は身代金目的の誘拐事件がニュースで騒がれていた頃。
母はあわてふためいて、私をさんざん探したそうです。
自宅近くの交番に相談に行くつもりだったのでしょう。
一旦母が帰宅すると、そこには私がおやつのビスケットをほおばったまま、泥だらけで自宅前で寝ていたそうです。
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母の堪忍袋の緒が切れた
夜になり、部屋の中で昼寝から目覚めた私は母からこってりと叱られました。
「そんなに言うことを聞かない子は、おばあちゃんちの子になっちゃいなさい!」と言われました。
おばあちゃんの家は自宅から70km程離れた、交通機関を乗り継いだ先にあります。
時々両親と遊びに行く際には、途中からタクシーに一緒に乗ったこともあり何となく乗り方などは知っていました。
叱り終わった母が風呂場で入浴する音が聞こえた途端、私はわずかなお年玉とぬいぐるみの入ったリュックを持って外に飛び出しました。
ガウンを着たまま遠くから物凄い勢いで走って来る母
外はもう真っ暗。
何故か道路脇の植え込みでは猫2匹+犬一匹が絡み合っての大喧嘩中でした。
ギャンギャン騒がしく響くその前を一人でトコトコと通り過ぎました。
大通りまで来た時、風呂から出てみたら忽然といなくなっていた私に気づいた母がガウンを着たまま遠くから物凄い勢いで走って来るのが見えました。
母が言うには、私は大通りに走って来るタクシーに手を上げて停めようとしていたそうです。
どうせ3歳の子供が手を上げても停まるわけないや、と思っていたら本当に一台停まっちゃったので、あわててすっ跳んで来たらしいです。
タクシーの運転手さんとバカ娘が何か話してる・・!!
「○○○!!(私の名前)」と追いついた母が叫びました。すかさず私は「お金が足りない!タクシーに乗れない!」
・・お金が足りていたら、今私はおばあちゃんちの子になっていたかも知れません。
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