お金が無いときに行うことといえば持っている物の売却です。いらない物であれば気になりませんが、思いれがあるものだと…。
今回は「愛用のギター、フェンダーを売ってもお金が足りない!」というタイトルで話をお聞きしました。
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何十年ぶりの独身生活。頑張ってお金を稼ぐ必要がなくなり…
フリーのライター60歳の男性です。
いままで最もお金がないと痛切したのは、いえ、しているのは今です。
わけあって妻に逃げられてからは何十年ぶりの独身生活。
独身だから適当に働いて喰って行けばいい
家にお金を持って帰らなくても良いとなると、これまでガムシャラに働いてきた自分があほらしくなって、適当に働いて喰って行けばいいとそんな生活になってしまい早2年。
さすがに初めの頃は気も張っており、イヤな仕事もはいはいと引き受けておりましたが、よくよく考えるとそんなに金は必要ないじゃないかと思い始めたらもうおしまいでした。
クライアントから安い依頼を受けるとNo。調べ物が多い仕事もNo。
どんどんどんどんお付き合いが減って来て2年目位からはほとんど依頼がなくなる始末です。
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20年以上愛用のギター、フェンダーUSAを売ることに…
もともと質素なタイプですのでスナックに行ったりクラブに行ったりと豪遊などはしませんでしたから、多少お金がなくともやりくりし喰ってはいたのですが、さすがに月の収入がほぼゼロとなると、蓄えもそれほどありませんでしたからさあ、大変です。
そのうちその雀の涙ほどの蓄えも底に付き、現在は万事休す状態。
かと言ってこれまでのクライアントに頭を下げてまた安い仕事でもいいからやらせてくれとも言い難い状態です。
では、新規のクライアントを探そうかと方々ネットで調べたのですが、これほど世間の相場が安いとは知らず驚かされました。
それでもいいから匿名で安い新規の仕事を請け負うか、そうは思うものの多分、この怠けようでは身体も頭も付いていかないでしょう。
家財を売る事を思いつきました。
まずは愛用のフェンダーUSAです。これは泣きました。
かれこれ20年以上の付き合いのギターを元入っていたハードケースに詰めサヨウナラを言い、蓋を閉めた時、心の底から泣きました。
俺は一体何をやっているんだろうと、そう言いながら泣きました。
重いギターをさげ電車に乗り楽器屋へ行く途中、友人に会わないかとそれはそれは心配で、無事たどり着いた楽器屋ではただただ寡黙で、もうこんなものは要らないから売りに来た。
それだけ言いました。
ギターを売ったお金でとりあえず飲みに行き…
ギターには20万円の値が付きました。
これで今月は何とかやっていける、そう思うと久しく行っていなかった友人のショットバーへと向かいました。
結局、久しぶりの大金を手にして散財をし、あっという間にまた貯金はゼロ円に戻ってしまいました。
恥も外聞も捨てて女房に金を借りるか?いやそんな事は出来やしない。
とりあえず、安くともいいから、働け。原稿を書け。
自分にそう言い聞かせ、今日もパソコンに向かっています。
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