親が大学生へ送る仕送り額が年々減ってきているそうです。その分、大学生自身がアルバイトをしてお金を稼ぐのですが、それが就職活動時期ともなればアルバイトが出来ず、さらに就職活動にもお金がかかり生活は苦しくなります。
今回は「大学の就職活動時が最もお金の無かった時期」というタイトルで話をお聞きしました。
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就職活動でアルバイトができず貯金が減っていく毎日
35歳男性、会社員。
私がこれまでの人生で最もお金が無いなと痛感したのは、大学時代の就職活動の時期でしたね。
他の人と比較すると随分と平和な感じかもしれませんが、私が就職活動をしていた時期は就職氷河期真っ只中。
周囲でも内定が出ないという嘆きが聞こえてくることが全く珍しくはなく、もちろん私もかなりの苦戦を強いられました。
そしてそれに伴い、4年生前に必死になってアルバイトをして貯めたお金も日を追うごとに減っていくのが分かったのです。
就職活動中にお金が無くなる理由は明確です。
忙しくてアルバイトが出来ない
とにかく忙しくてアルバイトが出来ないのです。
日中はもちろん会社説明会や選考などに参加をしているのですが、夕方から夜にかけてもエントリーシートや履歴書の作成などで忙殺をされます。
エントリーシートなどは各社凝っている内容になっていますので、その都度考え直さなければいけません。
変な内容では書類選考で落とされてしまいますし、それはそれは必死でしたね。
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会社訪問などの移動で交通費は一日3千円を超えることも…
そして今でもそうだと思うのですが、基本的にこうした書類は全部手書きで要求をされます。
そのため、履歴書を一枚書き上げるのでも二十分から三十分はかかってしまうんですよね。
まぁ、履歴書に関しては空いた時間にちょこちょこと書き溜めるようにしたのですが。
このように一日中の時間を就職活動に割かれてしまうので、全くアルバイトをすることが出来なかったのです。
それにより収入はゼロ。
しかしながら、会社訪問もあちこちに点在する会社を歩いて訪問するわけにはいきません。
やはり電車は必要ですし、一日中ですので昼食も食べなければいけません。
結局、収入が無いにもかかわらず、支出は多い日で3,000円ほどになってしまうのです。
これは貧乏学生にとっては厳しいですよね。
友人の中には親に借金をして就職活動を続けている人もいた…
一応、就職活動にお金がかかることは知っていましたので20万円ほどの貯金をして臨んだのですが、毎月4万円ほどの支出を計上してしまっていたので4年生の6月頃にはもう貯金は一切無くなってしまっていましたね。
幸いにしてその頃には内定をもらうことが出来たのでアルバイトにも行けるようになりましたが、友人の中には親に借金をして就職活動を続けている人間もいましたね。
あれから干支が一回りほどしたわけですが、その時の金欠ぶりがトラウマになって貯金に励むようになってしまいましたよ。
お陰でそれなりの貯金をすることが出来ていますし、余剰分のお金で株式投資も出来るようになりました。
今にして思えば、あれも良い社会勉強だったのかなと思いますが、また金欠になりたいかと言われると絶対に嫌ですね。
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