人は損をすることを非常に恐れるものです。少しでも損を減らすためにとった行動が結局、損を大きくしているというのはよくあることです。
今回は「義母は3,600万円を貸し、私は30万円を貸すことになった経緯」というタイトルで話をお聞きしました。
スポンサードリンク
親からお金の貸し借りで言われてきたこと
60歳女性、主婦。
昔から親や年配の方達に、人にお金を貸す時は返ってこないと思え、どうしても貸すなら、その人に上げても良いだけの金額を貸せ。
借りにくるというのは返せない状況だから借りにくるんだから。
返せる人は銀行から借りるものだと。
そう、この言葉をしっかりと身に刻み込んでおけば起こらなかった出来事です。
義母が総額3,600万円もの大金を貸してしまった…
最初、義母が知り合いの事業者に300万円ほど貸しました。
その人がしばらくしてまた当初の計画より設備投資の予算が足りなくなったので、もう400万円貸して欲しいと。
そこまではそうなのかと貸したようです。
ですが、程なくして追加投資をしてもらわないと前に借りた分が返せなくなると言われ、追加で800万円、それが2回続き合計3600万円となりました。
誰も担保もとらないで信じられないと言われますが本当に貸したのです。
最初の何百万がおしくて次から次と。
これはよくある心理的なものらしく損をしたくないばかりに、何百万を捨てたくないばかりにという人の欲の気持ちがそうなってしまうらしいです。
スポンサードリンク
貸した人は自己破産。お金は返ってこず我が家は大ピンチに!
結局その人は返せなくなって事業も人手に渡り自己破産していなくなりました。
こちらにほんのすこすでも10分の1でも返ればと裁判も起こし根抵当設定もしましたが、そういう人は何人からも借金していて、うちだけではないし、うちより金額の大きいところもあり、全く返済されませんでした。
こうなってきたら、こちらの生活も大変です。
返してもらえるとふんで住宅ローンをくんでいましたので、それも大きい金額です。
ですからこれから並の仕事だけでは到底やっていけません。
普通の勤め人と主婦のパートでは賄いきれません。
何とかしなければと乗ったのが健康食品の販売です。
少しマルチっぽいかなと思ったのですが知り合いが、その仕事でしっかり生活しているので大丈夫かなと始める事にしました。
マルチまがい!?着手金として30万円を貸すことに…
まず、やはり知り合いから声をかけていきます。
何人目かで一人暮らしをしている義母の友人を訪ねました。
その方も生活の不安をもっていらして何とかしたいと思っていらしたようで、商品の説明と仕事内容を説明したところ、始めてみたいが恥ずかしながら着手金がないと。
私は気の毒に思うのと顔の広い方だから良い仕事をされるのではと、そこで私の欲が出たのです。
とりあえず着手金としているであろう30万円を貸すことになりました。
私にもぎりぎりの金額だったのですが、始めてもらわないことには先に進めません。
貸した30万円は返ってこず…親の言葉を身に刻むべきだった
しかし、その方は成果を出すまでに病気になってしまい入院することに。
年齢と状況から言っても諦めるしかありません。
私も30万円捨てることなったのです。
親の言う事を先達の言う事をもっと身に刻むべきでした。
スポンサードリンク