自分では果たせなかった夢を果たせそうな友人がいます。しかしその友人には夢を果たすための資金だけが無いのです。さてあなたならお金を貸すでしょうか？
今回は「アパレルブランド設立の夢。果たせなかった夢を友人に託して」というタイトルで話をお聞きしました。
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私の昔の夢は自分のアパレルブランドを持つこと
49歳男性、飲食店勤務。
数年前までアパレルの仕事をしていた私の当時の夢は自分のブランドを持つことでした。
少しづつ蓄えたお金をもとに独立を試み、何とかメーカーを立ち上げるところまでは持って行けたものの、OEMで仕事を請け負うだけで精一杯の毎日、運転資金が足りなくなることもよくあってブランド設立とまでは行きませんでした。
結局10数年頑張ったもののこれといった成果もなく、将来これではいつ潰れるかわからないと考えて方向転換を決心することになったのです。
知り合いは若いわりにしっかりしたビジョンを持っているが…
転職してしばらくすると以前仕事で関わった知り合いが独立するとのこと、彼は私より遥かに若いわりにしっかりしたビジョンを持っている印象がありました。
センスもいいし人付き合いもちゃんとする性格ですから人脈にも恵まれていて、私が苦手だった営業も苦にしないのが羨ましいと思っていました。
ただ唯一残念なのは、勤めていた会社はあまり業績が良くなかったために給料が少なくて蓄えが少ないこと、また彼の実家が自営業で失敗、親からは援助してもらえないという環境でした。
それでも銀行などから借入できることになったようですが、必要とするだけの資金には足りない状況、それを聞いて昔の自分を思い出したのです。
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独立した知り合いの夢を自分に置き換え、150万円を貸すことに
転職して以来以前のような大きな出費は無い生活に戻り、ごく普通に給料をもらえるようになりましたから、贅沢さえしなければ少なくとも毎月の収入は計算が立ちます。
独立した知り合いの夢を自分に置き換え、彼の成功に一役買って出ようと思ったのです。
コツコツですが貯めていたお金およそ150万円、それでもアパレルの世界でやるにはたいした額ではありませんが、何かの足しになればとそれを彼に貸すことにしました。
心の中ではほとんど出世払いというか無期限の返済で構わないと思っているのですが、一応彼も気を遣うでしょうから毎月1万5千円の返済としてもらいました。
単純に無利子で100回払いの計算です。
自分が果たせなかった夢を彼には成功して欲しい
また同じように仲の良いメーカーの経営者に声を掛け出資してもらえるようにしたので、合わせて300万の資金協力をしてあげたのですが、今のところ何とか滞ることなく返済はされています。
当れば大きい代わりにいつ苦しくなるかわからない世界、彼はもっと早く返せますと言いますが、やり繰りの難しさを体験した私の経験則であまり無理しないようにしてもらっています。
私もまたいつか違う形でチャレンジしてみたいと思っていますが、それはアパレルではなく飲食の世界でのこと、彼の夢に付き合うことで少しは刺激もあるように思います。
自分では果たせなかったブランドの夢、彼には成功して欲しいと思っています。
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