高校時代の友人の手術費の為に300万円を貸しました

手術費

大きな金額を人に貸すというのは非常に悩みますよね。しかしお金が必要な理由が手術代、そして手術を受けなければ余命わずかだった場合あなたはどうしますか？
今回は「高校時代の友人の手術費の為に300万円を貸しました」というタイトルで話をお聞きしました。

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友人の手術費のために300万円を貸すことに

60歳、男性、会社員です。
知り合いに、300万円貸した事があります。
「最高でいくら貸したか」という程の金額でもないのですが、色々な事情があって金を貸しました。
貸した理由は、その知人が、入院したからです。
実際には、知人が入院したため、その手術費が払えなかった、当時の知人の妻にそのお金を貸しました。
私とその知人とは、旧知の仲、高校時代から地元でお互いの家を行き来するほどの友人でした。
私自身は、成績もあまり良くなく、その友人は常に優秀、先生からも好かれる、友人も多い憧れの存在でした。
それから私は、高校を卒業してすぐに就職しました。
大学に行くほど勉強が好きでもなく、成績も良くなったからです。
友人は有名大学へ行き、地元を離れてしまいました。

私は貯金もある程度できており老後生活のために蓄えていた

それからはずっと音信不通でしたが、きっと元気に生活しているだろうと想像していました。
私自身も、家庭を持って、高校卒業後から勤務している会社で、継続勤務30年表彰等をもらい、それなりの肩書をもらう事ができました。
毎月の収入も年功序列で増え、ボーナスも増額される年もあったので、私の家庭はそれなりに普通の生活を続ける事ができました。
子供も自立し家を出て一人暮らしを始めました。
私共は夫婦2人暮らしになりましたが、貯金もある程度できており、老後の生活の蓄えにしていたのです。

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友人には大きな手術が必要だった

そのような状態の時に、友人の入院の噂を聞きました。
友人は都内の会社に勤めており、50歳までは普通に元気に働いていたのですが、50歳を過ぎると同時に病気が発覚したようです。
結婚後、子供ができなかったけれども、妻を大切に2人で生活していたとの事でした。
私が入院先に駆けつけた時には、友人の病状は悪化していました。
大きな手術が必要な病気でした。
病名は伏せておきます。
手術しなければ、2年も持たないでしょう。
友人の妻も、入院先の病院で、真っ青な顔をしていました。
手術をすれば治る可能性はあるが、その手術の費用に、保険が適用されず、実費で500万円近くかかるのです。

悩んだが、どうしても友人の命だけは助けたい思いで…

友人の意志で、「高額の手術は受けない」と言っていました。
「自分は働けなくなったので、今まで貯金したお金は、妻の今後の生活に使ってほしい」という事でした。
私自身も悩みましたが、どうしても友人の命だけは助けたいです。
そこで私は、300万円を貸しました。
友人は長びく投薬治療でもうろうとしており、奥さんは悩みに悩んでノイローゼのようになっていたので、代わりに私が、医師に手術をお願いしたのです。
手術は成功しました。

友人と妻が二人で涙ながらにお礼にきて返済してもらった

私は独断で、お金を貸した事を後悔はしていません。
その代り、そのお金は、返してもらおうとも思っていないのです。
友人は、その後は元の職場に復帰し、無理のない範囲で定年まで働くという事が決まったようです。
それは、お金等に変えがたい、価値のあるものです。
友人と妻は、二人して涙ながらにお礼に来ました。
そしてお金300万円は、「どうしても受け取ってもらわないと私も気持ちが落ち着かない」と友人が言い、私はお金を返してもらいました。
知り合いには、借金したり、金を貸したりしない方が良いと良く言われます。
これは私が一生で最初で最後1度限り、知り合いにお金を貸した体験談です。

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