上海旅行に行ったら「写真撮ってください」にはご用心

上海旅行

海外旅行をすると、ちょっとした詐欺被害にあってしまうなんてことはよくある事ですよね。詐欺に出会わない為にもきちんとした知識をつけておきたいものです。

今回は「上海旅行に行ったら「写真撮ってください」にはご用心」という方のお話です。

スポンサードリンク

海外旅行中に写真を頼まれ話をしてみると…

38歳女性、主婦です。
数年前、夫と二人で上海旅行に出かけたときのことです。
上海には昔貴族の邸宅であったという有名な「豫園」という観光スポットがあるのですが、そこを訪れようと最寄り駅に降り立った時、男女二人連れに声を書けられました。
自分たちは地方から最近上海に出てきた者だ、写真を撮ってもらいたい、というので快く応じたあと、お互いにどこから来たのか、地元では何をしているのかなど、いろいろ立ち話をしました。
流暢な英語でその二人が話すには、自分たちは上海に仕事を求めて最近やってきたのだが、短い時間でかなりこのあたりに詳しくなった。
実は近くにお茶の歴史を紹介している展示場があるが、これも何かの縁だし一緒に行かないか、とのことでした。

お茶の展示場というビルに入り…騙されたと気付いた…

人懐こい笑顔と親し気な口調にすっかり警戒心を解いていた私と夫は、じゃあ、いい機会だから、とその申し出を受けることにしました。
あれこれ話をしながら歩き続けること１０分、案内されたのは雑居ビルの１階で、ガラス戸を開け中に入ると奥に細い廊下が続いており、私たちは入ってすぐ横の小さな部屋に通されました。

ビルの正面についたころから嫌な予感がしていたのですが、部屋に入ったときには完全に「ああ、騙された」と思いました。
お茶の展示場というからそれなりの規模のものを想像していたのに、小さな部屋に昔の中国皇帝の掛け軸と箪笥、長テーブルとパイプ椅子、お茶道具が用意してあるだけでした。
しかしそこから出ようにも扉は占められており、何となく無理やり出ることもはばかられる雰囲気です。

スポンサードリンク

お金を払わなければ何をされるかわからない危険な状況…

焦りを感じながら待っていると、扉が開いて年配の女性が一人入ってきました。
何でもお茶の講師だそうで、箪笥の中から何種類ものお茶の葉を取り出し、目の前でお茶道具を使い、次々にお茶を振舞い始めました。
「これは有名なプーアール茶で、この時期南の〇〇の方で採れます。これは烏龍茶で、これは・・・」などと、どんどんお茶の紹介をしてくれましたが、緊張して頭に入りません。

一通りお茶を出されたあと、「実は今お出ししたお茶はどれも大変高価なもので、普通に喫茶店などで飲んだら驚くような値段のものばかりです。しかしあなたたちお二人はこの二人（私たちを連れてきた男女）の紹介でここに来られたということなので、特別に〇〇元のお支払いで結構です」とその講師が言いました。

怖かったが少額だったので支払った

いかにも怪しい口調でしたが逆らうことは考えず、私も夫もとにかくそこから出ることを最優先にしようと考えていました。
ここでお金を出し渋ろうものなら、扉が開いて誰かが入ってきて、それこそ命を取られるかもしれません。
それに、中国元でいくら払えと言われたか忘れましたが、当時のレートで日本円に換算すると１５００円にも満たない金額だったのです。
内面とは裏腹に、ニコニコしながらお金を支払い、足早にその部屋を出ました。

後で調べると観光地で起きている良くある詐欺の手口だった

男女二人連れは最後まで満面の笑顔で私たちを見送り、ビルの前で別れる際には握手まで求めてきましたが、私も夫も別れを告げた後、大股でそこから遠ざかりながら二度と後ろを振り返りませんでした。
道中、「やられちゃったね～」「でも、１５００円くらい出し渋るのもね・・・」とがっかりするやら反省するやらで、そのあとの観光もそこそこにホテルに引き上げました。

同じようなケースで高額をだまし取られた日本人は多い

後で調べたのですが、観光地・豫園の近くでは私たちと同じような手口で詐欺に引っ掛かりお金を巻き上げられる日本人が結構いるようで、中には数万～数十万円だまし取られた人もいるらしいとのことでした。
私たちは取られた額こそ少ないものの、あまりに現地のことに無知で無防備だったと痛く反省したものです。
二度と同じ目には合うまいと、海外旅行の際にはいつもピリピリしています。

この記事は、お仕事サイトランサーズに依頼して一般の方に書いて頂きました。

▽急上昇中！人気の記事はこちら▽
今日中にお金を稼ぐ方法は意外にも沢山ある！

スポンサードリンク